江國香織さんの本
私は江國香織さんが大好き。
10代の頃から今までずっと読み続けている。
最初に読んだのは「冷静と情熱のあいだ」
江國さんの使う言葉が鮮やかすぎて虜になった。
こんな恋愛がしたい
こんな結婚がしたい
こんな離婚がしたい
こんな風に歳をとりたい
私より少しだけ早く生まれてる江國さんを
追いかけて自分も人生を生きてる気がするし、
江國さんを知って、生きていく中で怖いと思ってたものが、減った気さえする。
このお話では特に「死」というものが印象的で。
登場人物が100人以上出てくるとか、
もはや江國さんでしか書けないお話の中に、
散りばめられた「死」。
死後の世界がこんなんだったらいいなって、
いろんな時代とか人の思いの中で、
どこにも属さず、執着せず
ただ「感じている」世界。
執着にまみれている今そうなったら
少し悲しいかもしれないけど
それでいいと思う。
それにしても、出てくる人の多さ！！
え、これ、最終的に伏線？回収する気あるのかしらとドキドキさせておいて、
途中からはもう、
あぁ、そんな気ないですよね。
それでも魅せるのが江國さんですよね、って
なった(笑)
「登場人物の中にあなたがいます」
今の私も、過去の私も、未来の私も、
私の人生では一生出会わないような誰かも
たくさんいる物語だった。
読み終わってしばらくたましいを抜かれてしまう感じ、
やっぱり私は江國香織さんが大好きだと思う。
